シロエリオオハムの夏羽

シロエリオオハムの夏羽

5/8 大洗漁港でシロエリオオハムの夏羽を観察しました。

▼たまに海鳥が近くで見られる大洗漁港にふらりと立ち寄ると、なにやら黒い塊が浮いているのが見えます。
カルガモかウか?と思い、双眼鏡で覗くと、シロエリオオハムの見事な夏羽が2羽かたまっているではありませんか。(Pacific Diver)
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▼漁港の外に向かって泳いでいるのがわかったので、急いで先回りしましたが、途中でターンして再び漁港の中に戻ってきました。
釣り人の方の情報によると、大きな魚を飲み込んでいたのをたびたび目撃したそうで、しばらくここにいるようです。なにか事情があるのかもしれません。
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▼1羽は9割夏羽、もう1羽の写真の個体はほぼ10割夏羽換羽済と思われ、とにかく美しいの一言につきます。
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▼図鑑をめくるたびにいつか見てみたいと思っていたアビ類の夏羽。
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▼スコープで見ていると、首のストライプ模様の精緻さや首のグラデーションの色合いなど、どういう進化を経ればそんなハイセンスな美しさに辿りつけるのかと、神秘的でうっとりします。
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▼短時間ですが、足をピョコっと出したりして、だいぶリラックスしている様子。
シロエリオオハムとオオハムの識別は難しいのですが、大洗沖でシロエリオオハムの群がよく見られることや、外見的には腰に白い部分が見当たらないことと、嘴の長さ(オオハムは長い)、喉元の赤紫色の羽からシロエリオオハムと判断しました。
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▼9割夏羽の個体がどんどんこっちに近づいてきました。瞳が赤いのがよくわかります。
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